チック症で音ゲーができなくなった人の話
皆さんはチック症という病気をご存じだろうか。
簡単に説明すると、ある特定の動作を『自分の意思に反して』繰り返してしまう病気である。
今回このタイトルで記事を書こうと思ったのは、自分と同じようにチック症が原因で音ゲーができなくなったという人を一人も見つけることができず、僕だけなのか気になったからである。
「できなくなった」といっても、筐体にコインを入れてボタンを押してプレイすることはもちろん可能で、ここでの意味は「まともにプレイできなくなった」ということ。
「まともに」の具体的な内容は私の症状を後述します。
僕は小学生の頃からチック症であり、最初の頃は口を尖らせる動作や鼻音を鳴らす動作を繰り返していた。その当時はチック症なんて病気は知らなかったし、他の人もそういう動作をしていなかったので不思議でしかたがなかったのを覚えている。
でもなぜか高校入学~大学3年生くらいの間はチック症が発症しなくなった。(原因は不明)
大学の頃にSTGにハマって怒首領蜂大往生やケツイっていう弾幕ゲーを2,3年間くらいやってた。音ゲーを始めたのはSTGが飽き始めた大学4年に上がるころだった。
きっかけはTwitterで知り合ったSTG仲間が弐寺やってて楽しそうだったから。
早速専コンとempressを購入してプレイするとすぐにハマってしまいSTGそっちのけで弐寺だけやるようになった。
しばらく続けて十段になったあたりでDAOコンも買ってBMSに手をつけだしてこれから皆伝目指すぞーって思ってたときにチック症が発症したのだ。
症状は右親指を曲げるというもの。これがプレイ中ずっと続くのである。
(僕は1Pサイドで1048+3:5半固定を使っていたので右親指は3キー、5キーを押す)
もちろん高密度な譜面でそんなことをしているとミスをするの想像に難くないだろう。
当然僕自身も、指を曲げたらミスをするからプレイしながら必死に我慢する。しかし親指を曲げてしまうのだ。この感覚がチック症でない人に最も伝わりにくい箇所かと思う。この発症以降、すべてのプレイ中にこの我慢の闘いをしなくてはならない。
これは本当につらい体験で、音ゲーが楽しい、もっと上手くなりたいと思っているのにまともにプレイできないのだ。
実際この状態で半年間ほど続けたが、やはり心から楽しむことができなくなってしまい弐寺は辞めてしまった。
実はチック症が出てきたあたりからSOUND VOLTEXにも手を出していてゲーセンでプレイしていた。(当時はBOOTHの終わり当たり)
このゲームは親指をそこまで酷使しない(あくまで当時の話。現在は知らん)ので
曲げることがそこまで支障にはならず楽しめた。
Ⅱのころは本当にハマってて、アップデートがあるたびに「次はどんなエフェクトが出てくるのかな」って毎回楽しみだった。Ⅱは3000クレ以上プレイしてた。
しかしⅢになったころに別のチック症が発症してしまった。これはもう致命的な内容だ。(親指曲げるのでも致命的だが)
症状は画面から目を逸らすというもの。(自分でも意味不明である。助けてください)
プレイ中に画面を見続けることができず、目線を画面外に一瞬外すという動作だ。
プレイ中に視線を何度も画面から外してまともにプレイできる訳がないしまともにプレイできなくなった。
このころはlv15のスコアアタックやlv13,14のPUC埋めをやっていたのだが、2つのチック症を我慢するストレスを抱えて、画面から目線を外して親指を曲げてプレイして更新を狙うことは難しいしそもそもゲームを楽しめない!
結局ボルテも現在は辞めていて音ゲー自体今はやっていない。
あとSTGを久々に触ってわかったのだが、目線を逸らす症状はSTGでも起きてた。
つまりゲームに関係なく症状がでるということだ。
今後一切こういった、ずっと集中して画面を見続けるゲームは楽しめないんだなあ...
以上が僕がチック症で音ゲーができなくなるまでの話になるが、
意味不明と感じる人が大半だろうか。
僕が音ゲーをやっていて2年間チック症に悩み苦しんでいた内容を、今回初めて口外しました。
それは、ネットで検索しても僕と似た症状で音ゲーをやめた人が見当たらず、この悩みが自分特有なのか気になったからです。
この記事を読んで、もし自身にも何か身に覚えがあると感じた方がいればコメントで教えてください。